天然砥石を使った日本古来の
研ぎ方を用いながら、まったく
新しいオリジナルの研ぎを
実現しました。
手研ぎにこだわり、20~30丁の
天然砥石を使い、刃物本来の
切れ味を引き出します。
さらに、鏡面に仕上げるので、
見た目にも美しいオリジナルの
研ぎ方です。
刺身なら切り口が光り輝き、玉ねぎなら涙が出にくく、
トマトもスーッと吸い込まれるように切れます。
(個人差がありますので保証するものではありません。)
(1)最適な刃付け角度
下図は、包丁の断面を表したものです。
左側の黄色線部を拡大したのが右側の図です。
(分かりやすくするため誇張した表現にしています。)
黒い線:一般的に店頭に並んでいる状態です。
・段がついたような鈍角気味の刃付け。
→切った時に抵抗が大きく、食い込みが良くない。
このため、本来の切れ味が発揮出来ていない。
赤い線:やすらぎ工房の本研ぎ
・鈍角の刃付け部分を研ぎ落とした鋭い刃付け。
→切った時に抵抗が小さく、食い込みが良い。
ただし、刃先を蛤刃(※1 画面最下部に注記)にする事で刃持ちも
考慮しています。
(2)完全刃付け
刃付けするには、研ぎ毛羽(バリ)を無くす必要があります。
研ぎ毛羽は仕上げ砥石1種類でも取れますが、肉眼で見えるレベルの毛羽が
取れただけで、小さな研ぎ毛羽はまだ残っています。
この状態でも切れますが、切れ味はまだ伸びる余地が残っています。
やすらぎ工房では、天然砥石を20~30丁使い、目に見えないレベルの
研ぎ毛羽もさらに小さく、無くす事で完全刃付けしています。
これにより研ぎ面は鏡面になりますが、これが完全刃付けの証です。
見た目だけの鏡面でなく、意味のある鏡面、これが当店オリジナルの
本研ぎです。
刃先だけでなく、研ぎ面全体を鏡面に仕上げます。(※2)
美しく仕上げる事で、使うのが楽しみになって頂きたいと思っております。
また、以下のような効果が期待出来ます。
・錆びにくい
・抗菌効果
・切れ味(前述の通りです。)
鏡面とは、表面に傷が無い状態と言い換えられます。
表面に傷が無いので、水分や菌がとどまりにくいという事です。
※1 蛤刃(はまぐりば)とは
蛤貝を閉じて口を下に向けたような形状で、若干の曲面に仕上げる事です。
黒い線は、鈍角で食い込み性が良くないですが、刃が厚い分欠けにいです。
しかし、鋭角にして食い込みを良くすると、刃が薄い分、欠けたり
潰れやすく(永切れしない)なります。蛤刃は、欠けにくさと食い込みの
良さを両立した研ぎ方です。
※2 地金と鋼の境は見えにくくなります。
地金を曇らせる方がお好みの場合は対応致しますので(別料金)、
ご依頼の際にお申し付け下さい。
同様に、多層鋼の場合も、模様が見えにくくなります。
多層鋼の模様出しご希望の場合は対応致しますので(別料金)、
ご依頼の際にお申し付け下さい。